128√e980-I Love You-


そして、登校。
彼は私のクラスへと向かい、

《雪華に手出ししたら
 どこのどいつであろうとも許さない。》

みんなに忠告した。
それでも、泉菜…彼女たちは無視した。
その罰だ。
頑張って体を起こせば雷秋が暴走してた。
さすがにヤバい。

「ら、ぃぁ…、雷秋……雷秋!!」

私が叫ぶとピタリと動きが止まった。
彼は肩で息をしながらこっちを向いた。

「雷秋…っぐ、ヶほヶほっ!…ハアッ。」

「雪華!」

体に痺れがきた。
うまく息が出来すぎ、苦しい。
視界も段々とぼやけてくる。
ぁ、ャバイ。
保健室にある鞄の中に薬がある。
でも、病気のことを雷秋に言っていない。
知られるわけにはいかない。

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