128√e980-I Love You-


- 雷秋 side -

雪華…。

雪華…。

俺を裏切った美しいく白い花。

あの日以来、ポッカリと居場所を
無くした気分だった。
日常は雪華と出逢う前に戻った。
先輩、同級生、後輩。
来るもの拒まず去るもの追わず。
雪華を思い出しては暴れる。
いつから、雪華をあんなに愛して
飽きずに抱き続けたんだろう。
暇あれば雪華を考えてしまう。

《雷秋》

凛とした透き通る声。
笑った時に垂れる目。
シャンプーの匂いが香る髪。
口元のえくぼ。
華奢な体。

いくら女を抱いても
思い出すのは雪華の甘い声と愛しい仕草。

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