128√e980-I Love You-


- 雷秋 side -

確か、『雪華/セツカ』だっけ。
周りから、スノープリンセスとか…。

傷跡一つない雪のような肌。
パッチリ二重の茶色の瞳。
ぷっくりした唇に薄赤の頬。

特別視されるだけの容姿ではある。
でも、目は遠くを見る。
雪華は確か言った。

《くだらない》

彼女は何を嫌う。
俺に言い寄らないし、媚びてこない。
何より。
自分の容姿とナカミを見せつけない。
一瞬で気に入ったよ。
決めた。

「俺があんたの世の中ってやつを
 ちちょいと変えてやんよ。」

- His side end-

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