128√e980-I Love You-


季節は過ぎて冬。

彼はあの日から
何かとつっこんでくる。

昼休みは毎日、一緒にランチ。
下校も毎日ついてくる。
休み時間は暇さえあればトークタイム。
しまいには、クラスメートからの痛視線。

彼には迷惑って単語はないみたぃ。

「それでね~…って聞いてる?」

「(無視)」

「あ、無視すんなよ。」

「なんで…。」

「ん?」

「面倒くさいことをいちいちやるの?
 楽を選んだ方がスムーズでしょ?」

「雪華だから、苦を選ぶんだよ。」

「ハッ、何それ。頼んだ覚え…」

「ぅん、俺の独断。
 雪華は俺に溺れてればいいよ」

「…それ一番嫌い。
 後で、捨てられるのが見え見え。
 みんな同じで変わらない。
 結局は黒い世の中よ!」

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