嘘つき姫と嘘吐き王子。

学年No.1




二年生になって最初の登校日の今日、始業式が終わって喋ってばかりの私と恭ちゃん。




そんな私たちの耳の鼓膜を裂くような甲高い声が廊下から聞こえてきた。



「学校に来たみたいだね」


恭ちゃんがウンザリしながら私を見る。



『…だね』



私も恭ちゃんもその悲鳴の先に誰がいるのかはわかっていた。



だからそっちの方向には目もくれない。




その悲鳴の先にはきっと…佐久間 輝がいるはずだから。






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