嘘つき姫と嘘吐き王子。
学校へは歩いて15分くらい。
ウチの学校は近いし緩いしで最高だ…!
『恭ちゃん!恭ちゃん!ヘアーもメイクも今日から好きなだけできるよ~♪』
佐久間とのことはあくまでキッカケ。
私も女だもん。そろそろオシャレしたかったってのが本音。
「世奈はそれで大丈夫?またストーカーとか…」
『ダイジョウブだよ、多分!恭ちゃんがいるし…ただし、不審者を家にあげないでね…』
それに関しては恭ちゃんは前科モチだからね…。
「も、もうしないし…!!」
嘘つけ!2回も入れたくせに!!!
焦る恭ちゃんを睨みつけながら学校の門をくぐった。