嘘つき姫と嘘吐き王子。



私の家の前でストーカーがうろちょろしてるのを見て、お客さんだと勘違いして家に入れたり、



例をあげるとキリがないくらいに天然。



恭ちゃんに守ってもらうことが期待できないから、ボサボサヘアーで自分で自分を守ってるってわけ。



寝癖なんて直さなくて良いからすっごい楽だし。



「でも、今日から2年生なのに…修学旅行もあるよ?友達できなかったらどうすんの…」



子犬みたいなくりくりした目で悲しげな顔をする恭ちゃん。



『可愛いーなもう!!!』



ヨシヨシ、と恭ちゃんの頭を撫でながら、



『恭ちゃんがいるから私はダイジョウブだし!』


と、付け加えた。






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