ジャスミン
しばらくすると、唇が離れ『おまえも真っ赤じゃん!』と意地悪な顔をした颯太郎に茉莉は拳を作り、『ばかっ!』胸に軽くパンチをする。
そんなパンチも全く気にしない素振りで颯太郎は茉莉の腕を引き、玄関の中へと誘導した。
(っ!?そっか、家の前で何やってるんだろうっ!)
颯太郎に夢中で場所をわきまえなかった自分こそパンチしたくなった。
『今日こそは、俺止められないけど良いか?』
あっという間に玄関の壁に茉莉を押し付け、両腕で逃げ場を無くすと颯太郎は茉莉の耳元で囁く。
『今日こそ?んっ!?』
颯太郎の言葉に一瞬の疑問が過るものの、耳元にかかる颯太郎の息に全て忘れてしまう。
『ここ弱いんだ?』
完全に形勢逆転されてしまい、何も言い返すことができない。悔しくなり、颯太郎の首に自ら腕をまわし唇を重ねた。
唇の温もりが離れることを名残惜しく感じながらも颯太郎の顔を覗き込むとあっという間に身体が宙に浮く。
『え!?ちょっと!』
『煽ったおまえが悪い!』
私の抗議も空しく颯太郎の言葉に遮られて、所謂お姫さま抱っこでずんずんと進んでいく。
そんなパンチも全く気にしない素振りで颯太郎は茉莉の腕を引き、玄関の中へと誘導した。
(っ!?そっか、家の前で何やってるんだろうっ!)
颯太郎に夢中で場所をわきまえなかった自分こそパンチしたくなった。
『今日こそは、俺止められないけど良いか?』
あっという間に玄関の壁に茉莉を押し付け、両腕で逃げ場を無くすと颯太郎は茉莉の耳元で囁く。
『今日こそ?んっ!?』
颯太郎の言葉に一瞬の疑問が過るものの、耳元にかかる颯太郎の息に全て忘れてしまう。
『ここ弱いんだ?』
完全に形勢逆転されてしまい、何も言い返すことができない。悔しくなり、颯太郎の首に自ら腕をまわし唇を重ねた。
唇の温もりが離れることを名残惜しく感じながらも颯太郎の顔を覗き込むとあっという間に身体が宙に浮く。
『え!?ちょっと!』
『煽ったおまえが悪い!』
私の抗議も空しく颯太郎の言葉に遮られて、所謂お姫さま抱っこでずんずんと進んでいく。