ジャスミン
〜茉莉〜
カーテンの隙間から射し込む光と身体を拘束されている苦しさで目を覚ました茉莉は、一瞬混乱するものの、ここは颯太郎の家で、この窮屈感の訳は彼の腕にしっかりと包まれているからということを理解する。
『そっか…昨日…良かった。』
『そんなに良かった?喜んでもらえて嬉しいよ。何ならもう一回期待に応えようか?』
颯太郎と心も身体も通じあえたことの喜びを呟いたところで、すぐ耳元に甘い声が響く。
「うん。」と言ってしまいそうな自分を抑えて慌てて颯太郎の方に向きかえり弁解する。
『違っ!そうじゃなくて、気持ちを伝えられて良かったって…んっ!?』
茉莉の必死の弁解は颯太郎の唇によって終了した。
わざとそんなことを言ったんだと分かったのは、次に颯太郎の表情を見た時だった。
(私、振り回されてる…。)
全く気にする素振りもない颯太郎は、隠すこともなく上半身裸のままベッドから降りる。
『シャワー、一緒に浴びる?』
『え…遠慮しておきます。』
『ふーん、残念。次の楽しみに取っておくよ。じゃあ、何か作っておくから入っておいで。』
茉莉の百面相を楽しみながら、颯太郎はキッチンへと向かって行った。
カーテンの隙間から射し込む光と身体を拘束されている苦しさで目を覚ました茉莉は、一瞬混乱するものの、ここは颯太郎の家で、この窮屈感の訳は彼の腕にしっかりと包まれているからということを理解する。
『そっか…昨日…良かった。』
『そんなに良かった?喜んでもらえて嬉しいよ。何ならもう一回期待に応えようか?』
颯太郎と心も身体も通じあえたことの喜びを呟いたところで、すぐ耳元に甘い声が響く。
「うん。」と言ってしまいそうな自分を抑えて慌てて颯太郎の方に向きかえり弁解する。
『違っ!そうじゃなくて、気持ちを伝えられて良かったって…んっ!?』
茉莉の必死の弁解は颯太郎の唇によって終了した。
わざとそんなことを言ったんだと分かったのは、次に颯太郎の表情を見た時だった。
(私、振り回されてる…。)
全く気にする素振りもない颯太郎は、隠すこともなく上半身裸のままベッドから降りる。
『シャワー、一緒に浴びる?』
『え…遠慮しておきます。』
『ふーん、残念。次の楽しみに取っておくよ。じゃあ、何か作っておくから入っておいで。』
茉莉の百面相を楽しみながら、颯太郎はキッチンへと向かって行った。