ジャスミン
無事に到着することを祈りながら、一刻も早く茉莉のもとへと気持ちが焦る。
行き交う車のライトの光を見詰めていると、物凄い勢いで近づいてくる光に思わず怯むが、その車の後部座席に乗り込むと再び車は急発進する。
『まだ5分もたってないぞ?』
『ハハ…どんな風に走ってきたか記憶にないよ。』
その言葉に無言でシートベルトを締めた。
『ところで茉莉の会社って?』
『颯太郎さん、まだ聞いてなかったのね、茉莉は「KSM」のデザイナーなの。』
颯太郎は一瞬驚くものの、納得したように口を開く。
『今度のファッションショーの件で忙しくしてたのか…まさか、同じ仕事に関わってるとは。…ということは、茉莉の言ってた部長っていうのは佐伯さんか?』
『佐伯部長のこと知ってるの?』
『前に挨拶程度だが。…そうか、あいつが!』
正体が分かり、何とも言えない怒りが込み上げてくる。
行き交う車のライトの光を見詰めていると、物凄い勢いで近づいてくる光に思わず怯むが、その車の後部座席に乗り込むと再び車は急発進する。
『まだ5分もたってないぞ?』
『ハハ…どんな風に走ってきたか記憶にないよ。』
その言葉に無言でシートベルトを締めた。
『ところで茉莉の会社って?』
『颯太郎さん、まだ聞いてなかったのね、茉莉は「KSM」のデザイナーなの。』
颯太郎は一瞬驚くものの、納得したように口を開く。
『今度のファッションショーの件で忙しくしてたのか…まさか、同じ仕事に関わってるとは。…ということは、茉莉の言ってた部長っていうのは佐伯さんか?』
『佐伯部長のこと知ってるの?』
『前に挨拶程度だが。…そうか、あいつが!』
正体が分かり、何とも言えない怒りが込み上げてくる。