ジャスミン
隙のないメイク。
肩ぐらいまで伸びた髪の毛先は内側にしっかりカールされて、男の人なら守ってあげたくなるような雰囲気の女の子が上目遣いで周りを伺う。
とても先程まで、茉莉を睨んでいた人物と同一人物とは思えない…。
『それ良いね!汐里ちゃんさすが〜‼︎』
顔を引き攣らせる茉莉に気づく訳も無く、周りにいたメンバーも同意し出す。
『僕、良い店知ってます!課長、懇親会も兼ねてそうしましょうよ。』
颯太郎の隣りに立っていた男性が、携帯で店を検索しながら乗り気に話し出す。
『まぁ、最初だし結束を固めるには悪くないんじゃないですか?金子さん。』
静観していた部長が颯太郎に促すと、流石に拒否できなくなったのか、仕方なさげに応える。
『…そうですね。』
颯太郎のGOサインに周囲も沸き立つ。
『チッ。』
盛り上がる様子を眺めていた茉莉の後方から舌打ちが聞こえた気がして振り返る。
肩ぐらいまで伸びた髪の毛先は内側にしっかりカールされて、男の人なら守ってあげたくなるような雰囲気の女の子が上目遣いで周りを伺う。
とても先程まで、茉莉を睨んでいた人物と同一人物とは思えない…。
『それ良いね!汐里ちゃんさすが〜‼︎』
顔を引き攣らせる茉莉に気づく訳も無く、周りにいたメンバーも同意し出す。
『僕、良い店知ってます!課長、懇親会も兼ねてそうしましょうよ。』
颯太郎の隣りに立っていた男性が、携帯で店を検索しながら乗り気に話し出す。
『まぁ、最初だし結束を固めるには悪くないんじゃないですか?金子さん。』
静観していた部長が颯太郎に促すと、流石に拒否できなくなったのか、仕方なさげに応える。
『…そうですね。』
颯太郎のGOサインに周囲も沸き立つ。
『チッ。』
盛り上がる様子を眺めていた茉莉の後方から舌打ちが聞こえた気がして振り返る。