ジャスミン
〜茉莉〜
『それでは、決起集会ということで!かんぱ〜い‼︎』
少し広めの個室には先程の打ち合わせに参加した10人程のメンバーがグラスに軽く音を立てあう。
茉莉も身近にいる人たちと同じようにグラスを重ねるとそれに口をつける。
周りの和やかな雰囲気とは裏腹に茉莉の気分は沈んでいた…。
(…くっつき過ぎじゃない?)
颯太郎の横にはピッタリと三上さんがくっついて肩や腕にさりげなく手を置いている。
颯太郎はというと嫌がる訳でもなく、部長と何やら話してはグラスに口をつけている。
『…はぁー。』
何となく仕事とプライベートを分けた方が良いと思い、敢えて近くには座らなかったが、こんなことなら変な意地を張らずに彼のところへ行けば良かったと思ってしまう…。
(きっと…彼女は颯太郎のことが好きなんだよね?)
これ見よがしに女子パワーを発揮しながら周りの人たちもすっかり取り込んでいる汐里をチラチラ見ながら、自分の女子力の無さを再確認してしまう。
『それでは、決起集会ということで!かんぱ〜い‼︎』
少し広めの個室には先程の打ち合わせに参加した10人程のメンバーがグラスに軽く音を立てあう。
茉莉も身近にいる人たちと同じようにグラスを重ねるとそれに口をつける。
周りの和やかな雰囲気とは裏腹に茉莉の気分は沈んでいた…。
(…くっつき過ぎじゃない?)
颯太郎の横にはピッタリと三上さんがくっついて肩や腕にさりげなく手を置いている。
颯太郎はというと嫌がる訳でもなく、部長と何やら話してはグラスに口をつけている。
『…はぁー。』
何となく仕事とプライベートを分けた方が良いと思い、敢えて近くには座らなかったが、こんなことなら変な意地を張らずに彼のところへ行けば良かったと思ってしまう…。
(きっと…彼女は颯太郎のことが好きなんだよね?)
これ見よがしに女子パワーを発揮しながら周りの人たちもすっかり取り込んでいる汐里をチラチラ見ながら、自分の女子力の無さを再確認してしまう。