ジャスミン
『あぁ〜!課長大丈夫ですかぁ?』
汐里はこれ見よがしにハンカチで颯太郎のスーツをふいたり、テーブルを拭くなど世話をする。
『あ…悪い。』
流石に申し訳なさを感じながら、汐里の方に顔を向けていると茉莉の声がすぐ近くで聞こえてきた。
『すいません、体調が優れないのでお先に失礼します。』
(茉莉…体調が悪いのか⁉︎)
驚いて顔を上げると、佐伯部長の思わぬ言葉に顔を歪める。
その言葉の意味を考えるより早く茉莉は部屋の出入口の方へと向かって行った。
『…いいのか?』
何かを言いたげな表情をしながら、佐伯部長が颯太郎の様子を伺う。
『…良い訳なんてない!』
一連の流れを思い返すと、居ても立っても居られなくなり席を立とうとする。
『っ⁉︎何のつもりだ?』
立ち上がる颯太郎の片腕をしっかり掴まえる汐里を睨みつける。
『だって…見てください。課長の出る幕は無いんじゃないですか?』
汐里がわざとらしく視線を向ける先を見ると、明らかに茉莉のことを追いかけていく西川の後ろ姿が目に入ってくる。
汐里はこれ見よがしにハンカチで颯太郎のスーツをふいたり、テーブルを拭くなど世話をする。
『あ…悪い。』
流石に申し訳なさを感じながら、汐里の方に顔を向けていると茉莉の声がすぐ近くで聞こえてきた。
『すいません、体調が優れないのでお先に失礼します。』
(茉莉…体調が悪いのか⁉︎)
驚いて顔を上げると、佐伯部長の思わぬ言葉に顔を歪める。
その言葉の意味を考えるより早く茉莉は部屋の出入口の方へと向かって行った。
『…いいのか?』
何かを言いたげな表情をしながら、佐伯部長が颯太郎の様子を伺う。
『…良い訳なんてない!』
一連の流れを思い返すと、居ても立っても居られなくなり席を立とうとする。
『っ⁉︎何のつもりだ?』
立ち上がる颯太郎の片腕をしっかり掴まえる汐里を睨みつける。
『だって…見てください。課長の出る幕は無いんじゃないですか?』
汐里がわざとらしく視線を向ける先を見ると、明らかに茉莉のことを追いかけていく西川の後ろ姿が目に入ってくる。