ジャスミン
〜茉莉〜
パチンッ
『よしっ!頑張れっ私。』
茉莉は両頬を軽く叩き、気合いを入れる。
此処は会社のトイレ。目の前には先ほどの行為からか少し頬を赤くした自分が鏡に映っている。
何故こんな気合いを入れる必要があるのか?…それは、今から西川と一緒に颯太郎のもとへ打ち合わせに行くからである。
正直に言うと憂鬱な気分ではあるが、この数日間颯太郎と二人で話し合った時から私自身が強くならなければ、颯太郎を支えていくことなど出来る訳ないと自覚した。
何より、眠りにつくまで囁き続けてくれた『愛してる。』が茉莉に勇気を与えてくれているようだった。
『さぁ、行きますかっ!』
鏡に映る自分を促すと目的の場所へと歩きだした。
『西川くん、そろそろ時間良いかしら?』
『あっ茉莉さん!探してたんですよ〜行きましょう!』
何事もなかったかのように振る舞う姿にイラっとしつつも、心の中だけで留めておくことにする。
『そうですね…。』
周りにいる人たちに挨拶しながら、ボードにある自分の名前のプレートを裏返す。西川も同様にしながら茉莉の後に続いて部署を出た。
パチンッ
『よしっ!頑張れっ私。』
茉莉は両頬を軽く叩き、気合いを入れる。
此処は会社のトイレ。目の前には先ほどの行為からか少し頬を赤くした自分が鏡に映っている。
何故こんな気合いを入れる必要があるのか?…それは、今から西川と一緒に颯太郎のもとへ打ち合わせに行くからである。
正直に言うと憂鬱な気分ではあるが、この数日間颯太郎と二人で話し合った時から私自身が強くならなければ、颯太郎を支えていくことなど出来る訳ないと自覚した。
何より、眠りにつくまで囁き続けてくれた『愛してる。』が茉莉に勇気を与えてくれているようだった。
『さぁ、行きますかっ!』
鏡に映る自分を促すと目的の場所へと歩きだした。
『西川くん、そろそろ時間良いかしら?』
『あっ茉莉さん!探してたんですよ〜行きましょう!』
何事もなかったかのように振る舞う姿にイラっとしつつも、心の中だけで留めておくことにする。
『そうですね…。』
周りにいる人たちに挨拶しながら、ボードにある自分の名前のプレートを裏返す。西川も同様にしながら茉莉の後に続いて部署を出た。