ジャスミン
『ちょっと⁉︎痛いから離してっ‼︎』
ガンッ
エレベーターに乗り込むと、茉莉は自分を掴んでいる手を払おうとするが、そのまま両手を壁に押し付けられてしまう。
無表情で近づいてくる西川に先日のことが蘇り身体がビクッと拒否反応を示す。
『俺がせっかく忠告してやったのに、適当にあのボンボンに言い包められたのかな?』
『ち、違う!颯太郎はあなたが思ってるような人じゃないわ!』
壁に押し付けられビクともしない身体に目の前の人がやっぱり男なんだと痛感させられる。
今の茉莉を突き動かしているのは、西川と対峙してくれた美香や颯太郎への気持ちの強さなのかもしれない。
至近距離で無表情に茉莉を見る西川に必死で茉莉も目を離すまいと見つめ返す。
(今、目を逸らしちゃダメなんだっ!)
そんな茉莉を見ていた西川はふと視線を下に落とす。
『エレベーター着きましたよ?仕事しましょうか?』
何事もなかったかのように茉莉から距離をとると先にスタスタと歩いて行った。
『な、何よ。何でそんなに…。』
そこまで呟くと後の言葉を飲み込んで彼の後に続いて歩き出した。
ーー何でそんなに悲しそうな顔するのよ。
ガンッ
エレベーターに乗り込むと、茉莉は自分を掴んでいる手を払おうとするが、そのまま両手を壁に押し付けられてしまう。
無表情で近づいてくる西川に先日のことが蘇り身体がビクッと拒否反応を示す。
『俺がせっかく忠告してやったのに、適当にあのボンボンに言い包められたのかな?』
『ち、違う!颯太郎はあなたが思ってるような人じゃないわ!』
壁に押し付けられビクともしない身体に目の前の人がやっぱり男なんだと痛感させられる。
今の茉莉を突き動かしているのは、西川と対峙してくれた美香や颯太郎への気持ちの強さなのかもしれない。
至近距離で無表情に茉莉を見る西川に必死で茉莉も目を離すまいと見つめ返す。
(今、目を逸らしちゃダメなんだっ!)
そんな茉莉を見ていた西川はふと視線を下に落とす。
『エレベーター着きましたよ?仕事しましょうか?』
何事もなかったかのように茉莉から距離をとると先にスタスタと歩いて行った。
『な、何よ。何でそんなに…。』
そこまで呟くと後の言葉を飲み込んで彼の後に続いて歩き出した。
ーー何でそんなに悲しそうな顔するのよ。