ジャスミン
『私…最後まで自分のことばっかだね。こんなんじゃ今日の事がなくてもいつか颯太郎に呆れられてたのかも。私はまた颯太郎にトラウマをつくってしまうことになるかもしれない…。』
茉莉は自嘲気味に笑みを浮かべる。
『そんな事ないよ!茉莉はちゃんと悩んで今だってこんなに傷ついてるじゃない。颯太郎さんだってきっと…。二人はちゃんと愛し合ってるよ。気づいてる?その涙が証明してくれてるんだから。』
美香に言われて初めて自分が泣いてることに気付く。
一度それに気付くと止めようとしても涙は頬をつたっていき、やがてせきを切ったように止めどなくながれ出す。
『止める必要なんてないんだよ?これが茉莉の心のサインなんだから。全部受け入れてあげなくちゃ。』
美香の言葉に堤防が決壊したかのように、美香の腕の中でしがみつきながら子どもみたいに泣き出した。
時々漏れる嗚咽も時間も気にすることもなく…そんな茉莉を優しく抱き締めると背中をさすりながら、美香も静かに涙を流したーー。
茉莉は自嘲気味に笑みを浮かべる。
『そんな事ないよ!茉莉はちゃんと悩んで今だってこんなに傷ついてるじゃない。颯太郎さんだってきっと…。二人はちゃんと愛し合ってるよ。気づいてる?その涙が証明してくれてるんだから。』
美香に言われて初めて自分が泣いてることに気付く。
一度それに気付くと止めようとしても涙は頬をつたっていき、やがてせきを切ったように止めどなくながれ出す。
『止める必要なんてないんだよ?これが茉莉の心のサインなんだから。全部受け入れてあげなくちゃ。』
美香の言葉に堤防が決壊したかのように、美香の腕の中でしがみつきながら子どもみたいに泣き出した。
時々漏れる嗚咽も時間も気にすることもなく…そんな茉莉を優しく抱き締めると背中をさすりながら、美香も静かに涙を流したーー。