ジャスミン
『ぷっ、まだ若干分かるな。』
『も、もう!仕方ないでしょっ!』
いつものようなやり取りにどことなくホッとしながらも再び手を取り合い次なる場所へと向かう。
専門店街をあれこれと見ながら歩いて行くと茉莉は一つの店の前で足を止めた。
『見て行こうか。』
『えっ…あ、うん。』
二人が入ったのは様々なものが置かれている雑貨屋。取分け茉莉の目についたのはジャスミンの花がモチーフになったバレッタだった。
『可愛い…。』
ジッと手に取り見ていると、ヒョイと横から取り上げられる。
『良い感じだな。』
『うん。この花ジャスミンって言うんだけど、私の名前って茉莉って書くでしょ?ジャスミンの和名なんだ。まぁ、読みは【まつり】なんだけどね。』
颯太郎は茉莉の話に『そうなんだ…。』と呟くように答えるとそれを持ったままレジへと歩き出した。
『へ?…ちょっと!』
『クリスマスプレゼントの代わりに買ってやるよ。』
そう言うと早々にジャスミンのバレッタは綺麗に包装されて茉莉の手元に戻ってきた。
『も、もう!仕方ないでしょっ!』
いつものようなやり取りにどことなくホッとしながらも再び手を取り合い次なる場所へと向かう。
専門店街をあれこれと見ながら歩いて行くと茉莉は一つの店の前で足を止めた。
『見て行こうか。』
『えっ…あ、うん。』
二人が入ったのは様々なものが置かれている雑貨屋。取分け茉莉の目についたのはジャスミンの花がモチーフになったバレッタだった。
『可愛い…。』
ジッと手に取り見ていると、ヒョイと横から取り上げられる。
『良い感じだな。』
『うん。この花ジャスミンって言うんだけど、私の名前って茉莉って書くでしょ?ジャスミンの和名なんだ。まぁ、読みは【まつり】なんだけどね。』
颯太郎は茉莉の話に『そうなんだ…。』と呟くように答えるとそれを持ったままレジへと歩き出した。
『へ?…ちょっと!』
『クリスマスプレゼントの代わりに買ってやるよ。』
そう言うと早々にジャスミンのバレッタは綺麗に包装されて茉莉の手元に戻ってきた。