ジャスミン
〜茉莉〜
あの日から数ヶ月もの月日が流れた。
僅かだったはずの颯太郎と過ごした時間は思いの外、茉莉の身体中に浸透していて一日一日をがむしゃらに仕事に集中する事で何とか自分を保つことが出来ていた。
そんな姿を事情を知る美香や異変に即座に気付いた西川はやるせない気持ちで見守る。
西川は別れたことを知ると怒りを露わにしたが、茉莉の颯太郎の想いの強さを知ると悔しそうに呟いた。
『せめて茉莉さんが幸せになってよ…。』
一つ、茉莉すら予想していなかった出来事は颯太郎は企画課の課長から電撃移動し社長の補佐としての役職に就いたこと。
もちろんショーのプロジェクトからも完全に退いて茉莉との関わりも一切なくなった。
その事実に愕然としたが、颯太郎は既に決めていたのかもしれない…と悟ると心配する美香に『これで良かったのよ。』と笑ってみせる。
『昔の私に戻れば良いだけなんだから…。』
今まで以上にクールな仕事一筋の茉莉と化していた。
あの日から数ヶ月もの月日が流れた。
僅かだったはずの颯太郎と過ごした時間は思いの外、茉莉の身体中に浸透していて一日一日をがむしゃらに仕事に集中する事で何とか自分を保つことが出来ていた。
そんな姿を事情を知る美香や異変に即座に気付いた西川はやるせない気持ちで見守る。
西川は別れたことを知ると怒りを露わにしたが、茉莉の颯太郎の想いの強さを知ると悔しそうに呟いた。
『せめて茉莉さんが幸せになってよ…。』
一つ、茉莉すら予想していなかった出来事は颯太郎は企画課の課長から電撃移動し社長の補佐としての役職に就いたこと。
もちろんショーのプロジェクトからも完全に退いて茉莉との関わりも一切なくなった。
その事実に愕然としたが、颯太郎は既に決めていたのかもしれない…と悟ると心配する美香に『これで良かったのよ。』と笑ってみせる。
『昔の私に戻れば良いだけなんだから…。』
今まで以上にクールな仕事一筋の茉莉と化していた。