ジャスミン
『え…っと、どういうことか説明して頂いて良いですか?』
今度こそ冷静かつ慎重に言葉を選びながら問いかける。それに由梨が口を開いた。
『実はね…。あなたたちは許婚同士なの。それも生まれた時から。
私と早紀江ちゃんは、妊婦検診で通ってる病院で知り合ったの。
お互いに予定日が一緒だったのもあって、何回か顔を合わせるうちに意気投合して…早紀江ちゃんは双子の男の子がお腹にいて、私は女の子って分かった時に先に生まれた男の子をいつか結婚させようって約束したの。ただし…その時に互いに相手がいなかったらと。
その後、見事にお互い同じ日に出産して、しかも7月7日に生まれるなんてきっと運命に違いないって早紀江ちゃんと二人で興奮したんだから。
…でも驚いたわ。そんな事を決めなくても二人は出会って恋に落ちていたんだから。』
茉莉の母親は懐かしむように教えてくれた。
まさかそんな約束が母親同士で交わされていたとは夢にも思わず、そしてそんな二人が偶然出会ったことにも驚いた。
今度こそ冷静かつ慎重に言葉を選びながら問いかける。それに由梨が口を開いた。
『実はね…。あなたたちは許婚同士なの。それも生まれた時から。
私と早紀江ちゃんは、妊婦検診で通ってる病院で知り合ったの。
お互いに予定日が一緒だったのもあって、何回か顔を合わせるうちに意気投合して…早紀江ちゃんは双子の男の子がお腹にいて、私は女の子って分かった時に先に生まれた男の子をいつか結婚させようって約束したの。ただし…その時に互いに相手がいなかったらと。
その後、見事にお互い同じ日に出産して、しかも7月7日に生まれるなんてきっと運命に違いないって早紀江ちゃんと二人で興奮したんだから。
…でも驚いたわ。そんな事を決めなくても二人は出会って恋に落ちていたんだから。』
茉莉の母親は懐かしむように教えてくれた。
まさかそんな約束が母親同士で交わされていたとは夢にも思わず、そしてそんな二人が偶然出会ったことにも驚いた。