ジャスミン
今度は早紀江が口を開いた。
『ふふ…実はね、茉莉ちゃんのいる会社、創立したのは二人が生まれてすぐのことなの。
誕生記念樹じゃなくて会社作っちゃえってね!「KSM」は「かねこ そうたろう まり」の頭文字を取って決めた名前なのよ。
でももっと驚いたのは、その会社に茉莉ちゃんが入社してきたこと。あっでも勘違いしないでね!茉莉ちゃんを他の人に比べて優遇した事はないから。茉莉ちゃんが会社を代表するデザイナーにまでなったのは茉莉ちゃん自身の努力の結果よ。』
早紀江は話し終えると由梨と『運命よね〜!』なんてにこやかに談笑している。
颯太郎は驚愕の事実を素直には受け止められず、返す言葉すら出てこない。
茉莉も事前にある程度の説明を受けたのだろうが、まさかの自分の勤める会社の名前の由来に流石に驚いているようだった。
『じ、じゃあ!何で俺たちを引き離すような事したんだよっ⁉︎』
二人の母の話からは颯太郎たちを別れさせるように仕向けた意図が読めず、だからこそ素直に受け止められないのだ。
『ふふ…実はね、茉莉ちゃんのいる会社、創立したのは二人が生まれてすぐのことなの。
誕生記念樹じゃなくて会社作っちゃえってね!「KSM」は「かねこ そうたろう まり」の頭文字を取って決めた名前なのよ。
でももっと驚いたのは、その会社に茉莉ちゃんが入社してきたこと。あっでも勘違いしないでね!茉莉ちゃんを他の人に比べて優遇した事はないから。茉莉ちゃんが会社を代表するデザイナーにまでなったのは茉莉ちゃん自身の努力の結果よ。』
早紀江は話し終えると由梨と『運命よね〜!』なんてにこやかに談笑している。
颯太郎は驚愕の事実を素直には受け止められず、返す言葉すら出てこない。
茉莉も事前にある程度の説明を受けたのだろうが、まさかの自分の勤める会社の名前の由来に流石に驚いているようだった。
『じ、じゃあ!何で俺たちを引き離すような事したんだよっ⁉︎』
二人の母の話からは颯太郎たちを別れさせるように仕向けた意図が読めず、だからこそ素直に受け止められないのだ。