ジャスミン
7月7日。
一年に一度、彦星と織姫が再会出来る特別な日。
今日、颯太郎と茉莉は共に29歳を迎えた。
そして…「KSM夏のファッションショー」が開催される日となった。
『あっ、それはこっち!この服はこれとセットだからね‼︎』
『茉莉さん、これどうします?』
『へ?あ〜もうっ!』
華やかにセッティングされた会場の裏側は戦場と化している。どれだけ事前に準備しても何かしらのハプニングは起きるものだ。
開場まで後一時間を切った頃、茉莉の元にとんでもない知らせが飛び込んできた。
『た、大変です‼︎茉莉さん…どうしましょう⁉︎』
『今度は何?西川くん。』
茉莉は次々と起こる出来事に既に疲れ気味だ。
『落ち着いてくださいね?実は…ラストのウエディングドレスを着るモデルさんが来れなくなっちゃったみたいです。』
『はぁ〜?どういう事⁉︎』
西川に掴みかかるように茉莉は問い詰める。
『何か、体調崩して動けないって連絡が。茉莉さん…痛いですよ…。』
『はぁ〜⁇』
この重要な時にそんな理由で休まれるなんて。茉莉の形相に西川は顔を引き攣らせる。
一年に一度、彦星と織姫が再会出来る特別な日。
今日、颯太郎と茉莉は共に29歳を迎えた。
そして…「KSM夏のファッションショー」が開催される日となった。
『あっ、それはこっち!この服はこれとセットだからね‼︎』
『茉莉さん、これどうします?』
『へ?あ〜もうっ!』
華やかにセッティングされた会場の裏側は戦場と化している。どれだけ事前に準備しても何かしらのハプニングは起きるものだ。
開場まで後一時間を切った頃、茉莉の元にとんでもない知らせが飛び込んできた。
『た、大変です‼︎茉莉さん…どうしましょう⁉︎』
『今度は何?西川くん。』
茉莉は次々と起こる出来事に既に疲れ気味だ。
『落ち着いてくださいね?実は…ラストのウエディングドレスを着るモデルさんが来れなくなっちゃったみたいです。』
『はぁ〜?どういう事⁉︎』
西川に掴みかかるように茉莉は問い詰める。
『何か、体調崩して動けないって連絡が。茉莉さん…痛いですよ…。』
『はぁ〜⁇』
この重要な時にそんな理由で休まれるなんて。茉莉の形相に西川は顔を引き攣らせる。