ジャスミン
『これ…本当に私?』
目の前の姿見に映る自分に魅入ってしまった。鏡に映るのは、ジャスミンの花を纏う花嫁。
茉莉が理想としていた姿がそこにあったのだ。
『凄いっ茉莉キレイ!』
目を輝かせて茉莉を見つめるのは美香だった。
『美香…どうして?』
今日は会場の受付をしているはずの美香が何故ここにいるか聞きたいのだが、そんな事お構いなしに美香は感嘆の声をあげる。
『本当に素敵なウエディングドレスね。まるで茉莉の為に生まれてきたみたい…。』
『…そう言ってもらえると嬉しい。』
自分のデザインしたドレスに大賛辞を贈ってくれている事は茉莉には何よりも嬉しい事だった。
『倉田さん!そろそろ時間ですっ‼︎』
慌てて入ってきたスタッフに連れられてブースを後にする。
『茉莉!幸せになって。』
後ろから美香に声を掛けられ、よく理解出来ないまま頷いて応える。
舞台の裏に到着すると、否が応でも緊張感が身体を包み込む。大音量の音楽が流れ、ショーが順調に進んでいることが分かった。
目の前の姿見に映る自分に魅入ってしまった。鏡に映るのは、ジャスミンの花を纏う花嫁。
茉莉が理想としていた姿がそこにあったのだ。
『凄いっ茉莉キレイ!』
目を輝かせて茉莉を見つめるのは美香だった。
『美香…どうして?』
今日は会場の受付をしているはずの美香が何故ここにいるか聞きたいのだが、そんな事お構いなしに美香は感嘆の声をあげる。
『本当に素敵なウエディングドレスね。まるで茉莉の為に生まれてきたみたい…。』
『…そう言ってもらえると嬉しい。』
自分のデザインしたドレスに大賛辞を贈ってくれている事は茉莉には何よりも嬉しい事だった。
『倉田さん!そろそろ時間ですっ‼︎』
慌てて入ってきたスタッフに連れられてブースを後にする。
『茉莉!幸せになって。』
後ろから美香に声を掛けられ、よく理解出来ないまま頷いて応える。
舞台の裏に到着すると、否が応でも緊張感が身体を包み込む。大音量の音楽が流れ、ショーが順調に進んでいることが分かった。