ジャスミン
俺は茉莉のことをきちんと恋愛対象として見ていた。

始まりは、雰囲気に流されたとしても、茉莉の仕事の時とは違うあどけなさに少なからず癒されてきた。そしてそれは茉莉も同じなんだと思っていた。

気づくと、俺は自分の想いを伝え、無理矢理に唇を奪っていた。

何度味わっても飽きることのない、甘い唇を貪りながら俺は行為をエスカレートしていった。

この耳も首筋も鎖骨も柔らかな胸もそして茉莉を高ぶらせるこの場所も全部俺のものだ!

他の奴になんか渡さない。

自分の欲を満たすと、茉莉が泣いてることに気づいた。

俺は自分の気持ちを抑える為に再び煙草に火を付ける。

『認めないからな。』

一言だけ俺の本音を伝えた。

茉莉は無言で衣服の乱れを直すと、ドアを開けてフラフラと出ていった。


ミラー越しにその姿を見ながら、自分に対してか、茉莉に対してか分からない舌打ちをして車を走らせたー。
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