ジャスミン
まるで店の軒下だけ二人だけの空間になっているかのように、その周りは雨がザーザー音を立てている。
『俺さー、鞄を大樹に預けたままだ…。』
『えっ?』
颯太郎の突然の言葉に戸惑いを隠せない…が、自らも何も手にしていないことに気づく。
『う、うそぉ!私もない~!』
先程の颯太郎、変質者勘違い事件で振り払う時に鞄を投げた気がする。
途方にくれる茉莉の目の前にキーケースがチャリーンと現れた。
どうやら、背広のポケットに入っていたらしい。しかも、よく周りを見たら颯太郎のマンションの近くらしい。
『よし!行くか。』
『うん!』
顔を見合わせ微笑むと、二人は手を繋いだまま、ザーザーの雨の中を走り出したー。
『俺さー、鞄を大樹に預けたままだ…。』
『えっ?』
颯太郎の突然の言葉に戸惑いを隠せない…が、自らも何も手にしていないことに気づく。
『う、うそぉ!私もない~!』
先程の颯太郎、変質者勘違い事件で振り払う時に鞄を投げた気がする。
途方にくれる茉莉の目の前にキーケースがチャリーンと現れた。
どうやら、背広のポケットに入っていたらしい。しかも、よく周りを見たら颯太郎のマンションの近くらしい。
『よし!行くか。』
『うん!』
顔を見合わせ微笑むと、二人は手を繋いだまま、ザーザーの雨の中を走り出したー。