ワケアリ男子の秘密
二段ベッドの一段目。
俺はドサッと倒れこんだ。
私は仰向けに寝転がって
頭に腕を組む。
先輩は男の子が好きなのか──
そっか。
そっかぁ......
あれ?
私、何気にショック受けてない?
なんか変な気分。
なにこれ。
でも側に居る許可は貰った。
先輩の悲しそうな、
寂しそうな顔を思い出す。
なんで先輩はあんな顔をするんだろうか。
あの顔を思い出すたび、
ますます私は先輩の側に居なくちゃ
って思う。
先輩が笑っていられる日が続けばいいのにな。
そして私は深い眠りに落ちた。