ワケアリ男子の秘密
寮に戻ってからも、
先輩の事が忘れられなかった。
ナゼだろう....
頭がぼーっとして、
「ーい....」
あの笑顔を思い出すたび
胸の鼓動は増すばかり。
「....おーい.....おー.....」
なんだ?この気持ちは....
「オイってば!!」
俺は大きな声で我に返った。
「な、何!」
洋平が呆れたように腰に手を当てる。
「あのなー、さっきから呼んでんのにおまえずっとぼさっとしてっからよ。行かねーの?メシ。」
「あ、ああ。もうそんな時間か。行く。」
俺たちは食堂へと向かった。
朱雀先輩、か。