光の破片
もう、頑張れないなぁ…
ランディ、ごめんね…探してくれてるよね。
でも…もう、いいから…
意識が遠のいていくのが分かった。
瞼の裏に写るのは、ランディが初めて野ウサギを捕まえてきたとき。
飛んでくるように走ってきたランディ。けど、死んでた野ウサギに驚き、泣き出してしまった私に背を向け、悲しそうに去っていく後ろ姿。
ありがとう…嬉しかったよ…その優しさが。
涙がスーッと流れ落ちていく。
パァーーーーー!
そんな言葉がピッタリのように、いきなり目を瞑っていても分かるくらいの光が射してきた。
なっ、何?!
遠のいていた意識が戻り、目を覆い隠そうにも力が入らずひたすら目を瞑って隠すしかなかった。
いつも薄暗く、夜になれば真っ暗闇にいた今の自分には目に何かが刺さる痛みでしかない。
お願い、消えて…