光の破片
「おっ、お前は…」
グルルルルルル
牙を剥き出しにし、体長は有に五メートルは越している銀色の狼がそこにはいた。
「女を救いにきたのか…フッ、アハハハハハ!バカ目が!あそこには結界が…」
「カイール様!!!!今の光り!!…はっ!」
飛び込んできた女は目の前の神獣を見て言葉を失った。
「どうした、マヨ。慌てるな。あそこはお前が施した結界があるだろう」
バカにしたように神獣を見つめるカイール。
神獣と呼ばれているランディは微動だにしなかった。
「そっ、その、けっ、結界ですが…」
「なんだ!さっさと話せ!」
「はい!!!やっ、破られました!謎の光によって!」
マヨはその場に崩れ落ちた。カイールに殴られたからだ。