光の破片

あの日からどれくらい時間が経ったのかしら。


いつもの様に森で木の実を集めていて、気が付いたらここにいた。


家族も友達もいないし、私の家は森深くにあったから心配する人なんていない。


ランディ…


いたわね、たった一人、いえ、一匹の狼。


探してるかしら、私のこと。


「ランディ…」


………ウォーーーン………


えっ?!


「ランディ?!」


座っていたイスから立ち上がり辺りを見回す。


そこには何にも変わらない牢獄。


そうよね、気のせいよね。今まで一度も音なんて聞こえた事なかった。


幻聴……
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