胡蝶蘭
昼休み。
「ムカつくんだよ!!」
「なんでアンタなの!?梶原くんだけじゃなくて芦屋くんまで!!」
こうなるから、二人に近付きたくないの。
お弁当を食べようとしたら女の子達に見つかって、この有り様だ。
文句を付けられ、お弁当はひっくり返され、挙句に殴られ……。
痛くて苦しい。
こんな思いしたくないのに……。
女の子達の言ってる事はいつも同じ。
『梶原くんと芦屋くんに近付くな』
『可愛くないくせに』
『ムカつく』
『消えろ』
その繰り返し。
分かってるよ。
じゃあどうすればいいの?
どうすれば雅くんは私に構わなくなる?
芦屋くんに飽きられる?
分からないの。
どうすればいいのか。
女の子達は満足すると放心状態の私を放置して去って行った。
痛い……。
口の中が血の味。
お弁当……、全部落ちちゃった……。
今日は自信作だったのにな……。
涙が零れてくる。
「拾わなきゃ……」
砂にまみれたお弁当。
誰も通らない裏庭で一人片付ける。
お腹痛い……。
帰ろうかな……。
涙で視界が歪む。
ねぇ。
もう嫌だよ。
私だって普通に過ごしたい。
普通に、友達が欲しいよ。
「こんなの、もうやだ……っ」
.
「ムカつくんだよ!!」
「なんでアンタなの!?梶原くんだけじゃなくて芦屋くんまで!!」
こうなるから、二人に近付きたくないの。
お弁当を食べようとしたら女の子達に見つかって、この有り様だ。
文句を付けられ、お弁当はひっくり返され、挙句に殴られ……。
痛くて苦しい。
こんな思いしたくないのに……。
女の子達の言ってる事はいつも同じ。
『梶原くんと芦屋くんに近付くな』
『可愛くないくせに』
『ムカつく』
『消えろ』
その繰り返し。
分かってるよ。
じゃあどうすればいいの?
どうすれば雅くんは私に構わなくなる?
芦屋くんに飽きられる?
分からないの。
どうすればいいのか。
女の子達は満足すると放心状態の私を放置して去って行った。
痛い……。
口の中が血の味。
お弁当……、全部落ちちゃった……。
今日は自信作だったのにな……。
涙が零れてくる。
「拾わなきゃ……」
砂にまみれたお弁当。
誰も通らない裏庭で一人片付ける。
お腹痛い……。
帰ろうかな……。
涙で視界が歪む。
ねぇ。
もう嫌だよ。
私だって普通に過ごしたい。
普通に、友達が欲しいよ。
「こんなの、もうやだ……っ」
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