4月1日の離婚
零side
「ん―・・・零。」
家に帰ると、机の上で寝ている妻 咲の姿があった。
寝言で俺の名前を呼んでいるのが、嬉しくてついニヤける。
ここ最近、話すことがあんまりなかった。
今度、どっか出掛けるか・・・。
そんなことを思いながら、咲の肩に毛布をかけた。
「・・・・これ。」
毛布に掛けたのに気づいたのか、咲が起き上がる。
やべっ、起きてしまった。
「風邪、引くから。」
そう言うと、咲が嬉しそうな表情になる。
やっぱり、単純。
まぁ、そこが可愛いけど。