4月1日の離婚
「冗談やめろ。」
少し期待したけど、そんなことないか。
少し溜息を吐きながら、着替えようとした。
「もう、好きじゃないの。」
咲がポケットから、離婚届を出して机に置く。
イラッ
そこまで、いくと流石にムカつく。
「勝手にしろ。」
そう言いながら、ネクタイを緩めた。
冗談もいいかげんにしろよ。
咲は、そんな俺を気にせず、部屋に向かった。
咲のいなくなった、リビングがシーンと静まり返る。