ジグソーパズル

今村さんが自分に好意を持ってるんじゃないかとは思ってた。


でも私の中で社内恋愛は有り得ないと思ってた。


有り得たとしても…



「そんな男より俺の方が幸せにしてやれる自信がある」



今村さんだけはないと思った。


はっきり言って私は性格は良い方じゃない。


嫌な相手は嫌だ。


今村さんは、はっきり言ってカッコいい部類からは遠いと思う。


それなのによく自信満々に言えるなって思った。



「私が今村さんを好きになることはありませんから」

「そんなの分かんねぇだろ？」

「分かります」



分かり切ってる。


どんなに今村さんが良い人だとしても



尚樹の存在を…



「私は彼だけで良いんです」

「その考え変えてやるよ」



私の気持ちを否定した時点で
私が今村さんを選ぶことはない。


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