最後の星空
そして自分の席を探して座った。
することもなく携帯を開いた。

友達・・出来るかな・・。
そんな不安でいっぱいだった。

すると・・・。
「ねえ-!友達ならない~?」
私に話し掛けたのは、ハスキーな声の女の仔だった。
肌は焼けていて、キンパツのショートカットの
八重歯の可愛いサーフギャルだった。


私は思わず見とれた・・。

「お-ぃっ」
その仔の声で我に帰った。
「えっ?あ、うんっ」
「ぷっ、ぉもしろいね」
「えぇ?」

「私は、吉田栞♪栞でいーよ」
「りょーかい、私は佐藤美香」
「美香ね♪よろしく」
「もちろん☆」

これが栞の出会いだった・・。

良かったあ・・。
可愛い友達ガで来て・・。

「じゃ-」
栞はそう言って、席へ戻った。

隣の席は誰だろう・・。
そんなことを考えていると、チャイムが鳴り、
ドアが開いた。

そこには、女の先生がいた。

「ぇっと、おはよ-」

ガラガラっ

勢いよく空いたドア・・。

「わりぃ!セーフ?」
そこには、キンパツの、腰パンで
シャツ出しの、男の仔がいた・・。

悪いようすもなく、笑っている・・。


そんな彼に私は一目ぼれした。
何だろうこのドキドキ・・・。

私は目が離せなかった。

「早く座りなさい」
「へーい」

その人は私の隣に座った。
私の鼓動は高鳴った。

「よっ」

その人は私に話し掛けた。

「ふぇっ?よっ!?」
私はてんぱって変なことを言った。

聞き返してしまった。

うぅ-恥ずかしいよを・・・。



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