最後の星空
「ぷっ。君おもしろ。」
思いっきり笑われましたあ-。

「友達なろ-ぜ」

その仔は、すごくキラキラ笑った。

その笑顔にキュンってなった。

「うんっ!」
「俺、五十嵐星!」

星くん・・・。


「私は佐藤美香!」
「美香なっ!」

美香・・。

呼び捨てされただけなのに・・。
心臓うるさいよ?

そして、アド交換をした。

授業中もずっと・・。


集中できなかった。


いつのまにか帰りのSHRだった。

「んじゃな!」
「うんっ。また明日」

星クンは、すぐ帰った。

彼女いるのかな・・。

「はぁ・・私も帰ろうっと-」

そう席を立った。

廊下に出ると、浩太と栞がいた。

なんで浩太と栞?

「美香ち-ん!」
そう呼ぶのは、きまって浩太だった。

「その呼び方やだぁ-」
「ひど-っ。」

浩太は落ち込んだそぶりを見せた。

「てか、何で栞といんの?」

進藤浩太。元中で同じで、ずっと絡んできた
男友達。

悪で馬鹿でやんちゃ。でも優しい。


「は?俺ら付き合ってるべ」
浩太と栞は笑って、繋いだ手を見せた。

「はあ-?聞いてない!!」

「言ったから!」

「まあ、いいや」

浩太はおいって顔を向けた。

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