さあ、好きになりましょうか。
──────……


「……で、どうだったの、あの後ー?」


あれからお風呂に入って10時半から始まる講義に出て、お昼を食べようと購買に行ったら七海と偶然出くわしたから一緒に食べることになった。


外のベンチに座って買ったパンを頬張った途端、さっそく切り出された。


「七海」

「なあにー?」


隣の七海はニヤニヤしながらあたしを見ている。


この、確信犯。


「……わざとだよね」

「えー、何のことー?」

「ニヤニヤしながらそんなこと言ってもバレバレなんだよ。終電とか嘘だよね。前に午前様になる直前の終電があるって聞いたもんね」

「でも、愛子も何も言わなかったじゃん」

「あんな潰れてて他人のことなんか気にかける余裕なかったっつの。全く、あたしが襲われるとか心配しなかったわけ?」

「ぜーんぜん。だって二人は両思いだし、成り行きでそうなってもいいかなーって思って」

「…………」


誰かこいつの頭を修理できる人はいませんか?


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