さあ、好きになりましょうか。
部屋に入るなり、神田に抱きしめられた。突然の出来事で無意識に息を詰まらせた。
神田の体温が伝わってくる。神田の鼓動が伝わる。
神田はあたしより15センチほど高い、同級生の中でも長身の男だった。あたしなど神田の体にすっぽりと収まってしまう。
『神田……?』
おずおずと顔を上げて神田と目が会う。いつも学校で見ている神田となんだか顔つきが違っていて、無性に怖くなった。
『愛子が欲しいんだけど……だめ?』
この時のあたしにはその言葉の意味がわからなかった。
わからなくて神田を見上げた何も言えずにいたら、突然体を倒された。カーペットが背中についた。
神田の顔が近い。あたしは無意識に悪寒を覚えた。全身が危機感を覚えたと言ってもいい。
とっさに顔を横に逸らしたからキスはされなかった。でも服は次々と乱されていく。
あたしの上にいる男が神田ではない気がした。
『嫌!!』
力いっぱい神田を押し退けて部屋を出た。
心臓が痛いくらい鼓動を打ち付けていた。
さっきのは幻だ。そう自分に言い聞かせたくても、乱れた自分の格好が無惨にも現実だと思い知らせていた。
神田の体温が伝わってくる。神田の鼓動が伝わる。
神田はあたしより15センチほど高い、同級生の中でも長身の男だった。あたしなど神田の体にすっぽりと収まってしまう。
『神田……?』
おずおずと顔を上げて神田と目が会う。いつも学校で見ている神田となんだか顔つきが違っていて、無性に怖くなった。
『愛子が欲しいんだけど……だめ?』
この時のあたしにはその言葉の意味がわからなかった。
わからなくて神田を見上げた何も言えずにいたら、突然体を倒された。カーペットが背中についた。
神田の顔が近い。あたしは無意識に悪寒を覚えた。全身が危機感を覚えたと言ってもいい。
とっさに顔を横に逸らしたからキスはされなかった。でも服は次々と乱されていく。
あたしの上にいる男が神田ではない気がした。
『嫌!!』
力いっぱい神田を押し退けて部屋を出た。
心臓が痛いくらい鼓動を打ち付けていた。
さっきのは幻だ。そう自分に言い聞かせたくても、乱れた自分の格好が無惨にも現実だと思い知らせていた。