さあ、好きになりましょうか。
10.さあ、溺れよう
それからあたし達は二人でご飯を食べた。あたしが家にある有り合わせの野菜や肉を乗せたラーメンを作ると、関谷はそれをキラキラした目で見た。
「愛子さんの……料理…………!」
「ただの袋麺だから。野菜炒めも適当だし」
「でも、愛子さんが作ったものだと思うと、すげえもったいない……!」
「あたしが作ったものを無駄にする気かな?」
「いただきますっ!」
関谷はあっという間に平らげてしまった。あまりの速さに、あたしは自分のラーメンそっちのけに、その姿を見つめてしまった。
「ごちそうさまでした! すげえうまかった!」
「インスタントでまずい方がおかしいって」
「あれ、愛子さん、食べるの遅いですね」
「……あんたが速いんだよ」
柄にもなく、嬉しいと思う自分がいた。
「愛子さんの……料理…………!」
「ただの袋麺だから。野菜炒めも適当だし」
「でも、愛子さんが作ったものだと思うと、すげえもったいない……!」
「あたしが作ったものを無駄にする気かな?」
「いただきますっ!」
関谷はあっという間に平らげてしまった。あまりの速さに、あたしは自分のラーメンそっちのけに、その姿を見つめてしまった。
「ごちそうさまでした! すげえうまかった!」
「インスタントでまずい方がおかしいって」
「あれ、愛子さん、食べるの遅いですね」
「……あんたが速いんだよ」
柄にもなく、嬉しいと思う自分がいた。