さあ、好きになりましょうか。
「愛子さん、こっち向いて」
関谷に背を向けていたら、体に手を回されてほぼ無理やり体の位置を変えさせられた。
顔が近くて、あたしは関谷の顔が直視できない。
「……ねえ、関谷」
「何?」
「いつのまにかタメ口になったよね」
「だめ?」
「だめじゃ、ないけど」
むしろ全然構わないけど。彼氏だし。
「愛子さん」
「ん?」
「これからしばらく飲酒禁止な」
「……なんで」
「これに決まってるでしょ」
関谷があたしの左腕を掴んだ。そこには赤黒い跡がまだ残っている。
あたしがリスカした経緯は関谷に話した。
「また……何かの拍子でしちゃうかもしれない。俺、もう愛子さんが傷つくの見たくねえよ……どんな理由でも」
関谷の指が傷痕をなぞる。関谷は気にしているのだ。あたしがこうなったのは自分も関係していると。
関谷に背を向けていたら、体に手を回されてほぼ無理やり体の位置を変えさせられた。
顔が近くて、あたしは関谷の顔が直視できない。
「……ねえ、関谷」
「何?」
「いつのまにかタメ口になったよね」
「だめ?」
「だめじゃ、ないけど」
むしろ全然構わないけど。彼氏だし。
「愛子さん」
「ん?」
「これからしばらく飲酒禁止な」
「……なんで」
「これに決まってるでしょ」
関谷があたしの左腕を掴んだ。そこには赤黒い跡がまだ残っている。
あたしがリスカした経緯は関谷に話した。
「また……何かの拍子でしちゃうかもしれない。俺、もう愛子さんが傷つくの見たくねえよ……どんな理由でも」
関谷の指が傷痕をなぞる。関谷は気にしているのだ。あたしがこうなったのは自分も関係していると。