さあ、好きになりましょうか。
次の日、七海の車に乗せてもらって、高校の男子バレー部の高総体の会場である体育館に行った。
正直行く気はあまりなかった。昨日、帰り際に「愛子さん、絶対、絶対来てくださいよ!」と関谷に何回も念を押されたけど、適当に返事をして流した。七海のあの時の言葉だって、その場限りだと思っていた。
なのに、家に帰ってから七海から電話がきて、『明日の男子の試合、第二試合からだから10時半に迎えに行くからね』と言ってきたから慌てた。
「え、あれマジだったの?」
『当たり前でしょ。寝坊しないでよ』
「それはこっちの台詞なんだけど」
『寝坊したら部屋に押しかけるから鍵開けといてね』
「それは防犯上問題があるので遠慮させていただきます」
『じゃあ、ちゃんと起きること。寝坊したら怒るからね』
「わかった、わかったよ」
彼氏がいる七海は、人に世話を焼きたくなる性格なのだそうだ。
朝、あたしは本当に偶然8時半に目覚めて支度をした。七海にそれを言ったらニヤニヤされたから無視しておいた。
正直行く気はあまりなかった。昨日、帰り際に「愛子さん、絶対、絶対来てくださいよ!」と関谷に何回も念を押されたけど、適当に返事をして流した。七海のあの時の言葉だって、その場限りだと思っていた。
なのに、家に帰ってから七海から電話がきて、『明日の男子の試合、第二試合からだから10時半に迎えに行くからね』と言ってきたから慌てた。
「え、あれマジだったの?」
『当たり前でしょ。寝坊しないでよ』
「それはこっちの台詞なんだけど」
『寝坊したら部屋に押しかけるから鍵開けといてね』
「それは防犯上問題があるので遠慮させていただきます」
『じゃあ、ちゃんと起きること。寝坊したら怒るからね』
「わかった、わかったよ」
彼氏がいる七海は、人に世話を焼きたくなる性格なのだそうだ。
朝、あたしは本当に偶然8時半に目覚めて支度をした。七海にそれを言ったらニヤニヤされたから無視しておいた。