さあ、好きになりましょうか。
「関谷、悪いけどあんたの気持ちには答えられない」

「え?」


突然そんなことを言われたらわけがわからないに決まっている。でも、言わなければ。


関谷の顔は、見れない。


「告白されたの、今日。つい最近まで好きだった人に。以前告白して振られたんだけど。たぶん付き合うことになると思う。だから、関谷の気持ちは嬉しいけど、その気持ちに答えることができない。だから、もう…………」

「だから、なんですか?」


今度はあたしが面食らう番だった。


「…………え?」


見れなかった関谷の顔をおそるおそる見てみると、関谷はまっすぐあたしを見つめていた。


なんでこの子はこんなにまっすぐな瞳をしていられるの?


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