さあ、好きになりましょうか。
二人が食べ終えて、勘定を払おうとした関谷を止めた。
「ここは払わせて」
「え、でも……」
「今日付き合ってくれたお礼。あたしに払わせてよ」
「別にお礼なんていいっすよ。俺が勝手に着いてきたんですから。むしろ俺が愛子さんに奢りたいくらいなのに」
「それはないわ」
関谷から勘定を引ったくって、あたしはさっさと会計を済ませた。
外に出た関谷は煮え切らない表情をしていた。
「高校生だからって思われるのが嫌って顔してるよ」
「……だって、そうじゃないですか」
「勘違いしないでよ。確かにあたしの方が年上だしバイトもしてるから収入も多いけど、だからってそんなんで奢ろうなんて思わないよ。収入があると言っても、あたしは部活もしてるから他の大学生と比べたらそこまで多くないし」
あたしは隣の関谷の頭を撫でた。
「わっ、何するんですか、愛子さんっ」
「単純に感謝の気持ちで奢ったんだから、拗ねないのー」
「いや、だって……」
「代わりに、今度は関谷にたんまり奢ってもらうから覚悟しとけよー」
「……それもなんか怖いっす」
「ははっ、うそうそ」
「……愛子さん」
頭を撫でている手を、関谷が掴んだ。
「ここは払わせて」
「え、でも……」
「今日付き合ってくれたお礼。あたしに払わせてよ」
「別にお礼なんていいっすよ。俺が勝手に着いてきたんですから。むしろ俺が愛子さんに奢りたいくらいなのに」
「それはないわ」
関谷から勘定を引ったくって、あたしはさっさと会計を済ませた。
外に出た関谷は煮え切らない表情をしていた。
「高校生だからって思われるのが嫌って顔してるよ」
「……だって、そうじゃないですか」
「勘違いしないでよ。確かにあたしの方が年上だしバイトもしてるから収入も多いけど、だからってそんなんで奢ろうなんて思わないよ。収入があると言っても、あたしは部活もしてるから他の大学生と比べたらそこまで多くないし」
あたしは隣の関谷の頭を撫でた。
「わっ、何するんですか、愛子さんっ」
「単純に感謝の気持ちで奢ったんだから、拗ねないのー」
「いや、だって……」
「代わりに、今度は関谷にたんまり奢ってもらうから覚悟しとけよー」
「……それもなんか怖いっす」
「ははっ、うそうそ」
「……愛子さん」
頭を撫でている手を、関谷が掴んだ。