さあ、好きになりましょうか。
高校生が大学生と練習するのは夏までで、10月になった今はそれぞれ分かれて練習をしている。関谷達も今は高校の体育館で練習しているそうだ。
それでも関谷がほぼ毎日部活終わりにこうして来るのは、高校からの帰り道に大学があるからだと言う。あたしは別に構わないけど、関谷は帰りが遅くなって親に心配をかけているのではないかと内心心配している。
「ねえ、関谷」
「はい?」
「あんたの家ってどこなの?」
「ここからチャリで20分くらいですね」
「こんなに帰り遅くて親心配しない? 毎日こんなことしてるけど」
「大丈夫ですよ。うち、男は基本放置主義なんで。まあ、日付変わったらさすがにやばいですけど」
「ふうん」
「帰りが遅くなることより、俺は愛子さんと会えなくなる方がずっと嫌なんで! もう拷問レベルっす!」
「……聞いたあたしが悪かった」
期待を裏切らない答えになんとなく安心しているあたしもいたけど、それは表情には出さない。
全く、可愛い奴め。
それでも関谷がほぼ毎日部活終わりにこうして来るのは、高校からの帰り道に大学があるからだと言う。あたしは別に構わないけど、関谷は帰りが遅くなって親に心配をかけているのではないかと内心心配している。
「ねえ、関谷」
「はい?」
「あんたの家ってどこなの?」
「ここからチャリで20分くらいですね」
「こんなに帰り遅くて親心配しない? 毎日こんなことしてるけど」
「大丈夫ですよ。うち、男は基本放置主義なんで。まあ、日付変わったらさすがにやばいですけど」
「ふうん」
「帰りが遅くなることより、俺は愛子さんと会えなくなる方がずっと嫌なんで! もう拷問レベルっす!」
「……聞いたあたしが悪かった」
期待を裏切らない答えになんとなく安心しているあたしもいたけど、それは表情には出さない。
全く、可愛い奴め。