お見合いの達人
「棚田俊郎です。トシちゃんて呼んでね?奈留ちゃん?」
「初対面でちゃんですか?」
「だって君、自己紹介もしてないじゃん?」
「知らない方が、いいんじゃありません?
私、お断りするつもりですから?」
「ええ?なんで?」
「なんでって、第一印象から最悪なんだもの。
お見合い場所が河原とか、
べたべた触る子どもたちとか
それでもって、足に刺さった木の実とか
もう耐えられない!」
「でもさ、それって俺が悪いの?」
「そうでしょう?」
「予定が変わっちゃったのは俺のせいじゃないし、
触ったの俺じゃないし
木の実踏んだのは君が靴はかなかったからでしょ?」
「それはそうだけど。」
「とりあえずさ、
足消毒させてよ。
ね?春日奈留美さん」
何よ、名前知ってんじゃんか、
と思ったけど、
あとから追っかけてきたこの男に、
ちょっと嬉しかったし、
何より足が痛かったから、素直に足を差し出した。
「初対面でちゃんですか?」
「だって君、自己紹介もしてないじゃん?」
「知らない方が、いいんじゃありません?
私、お断りするつもりですから?」
「ええ?なんで?」
「なんでって、第一印象から最悪なんだもの。
お見合い場所が河原とか、
べたべた触る子どもたちとか
それでもって、足に刺さった木の実とか
もう耐えられない!」
「でもさ、それって俺が悪いの?」
「そうでしょう?」
「予定が変わっちゃったのは俺のせいじゃないし、
触ったの俺じゃないし
木の実踏んだのは君が靴はかなかったからでしょ?」
「それはそうだけど。」
「とりあえずさ、
足消毒させてよ。
ね?春日奈留美さん」
何よ、名前知ってんじゃんか、
と思ったけど、
あとから追っかけてきたこの男に、
ちょっと嬉しかったし、
何より足が痛かったから、素直に足を差し出した。