お見合いの達人
「奈留が好きだけど、
好きだから離れてやるよ。
俺に悪いと思ってるからアイツとも踏み込めないんだろ?
俺がいなきゃ……奈留は幸せになれんだろ?」
「違っ……それは……」
「いいよ。大丈夫だよ俺、
割と打たれ強いしさ、
俺の願いは、兄貴と真里菜が幸せになることで、
それをかなえてくれたのは、奈留、あんたなんだし。
次は奈留、あんたの幸せ願ってやるよ」
すきだからはなれてやるよ
……あんたの幸せ願ってやるよ
そんな優しい目でみつめないでよ。
そんな甘い言葉でさよならを告げないでよ。
これは調子こいてた私への神様が与えたぺナリティ?
「バイバイ奈留」