お見合いの達人
そんなある日のことだった。
ほんの偶然だった。
派遣された音楽教室で知り合った年配の生徒さん達と飲む機会があり、
その中に嵐山さんという人がいた。
見た目はひどく若く40代前半に見えるのだけど、
実際はもうすでに還暦を超えていると言っていた。
猫カフェだったり
読書カフェだったり
歌声喫茶だったり
趣味のようにわった店舗を経営する人がいた。
何故か妙に話が盛り上がり、
自分の体験や、いずれ、寺の跡継ぎとなる話までしたようで、
「もしかしたらこういうのがあっているのかもしれないから一度来るといいよ」
と優待券をくれた。
『色の部屋』
と書かれた券には、
『貴方だけの幸せを見つける部屋』
と副題がついていた。
「これは?」
「なんにでも利用できる部屋っていうのをコンセプトに考えたんだけどさ、
それが案外難しくて、どんなもんだろ?と、
知り合いに相談したら、性癖を満たす特別な部屋を作ったらどうだって進められて作ったのが、
ここ何だよ」
「性癖?」
「フェチってやつさ」
ほんの偶然だった。
派遣された音楽教室で知り合った年配の生徒さん達と飲む機会があり、
その中に嵐山さんという人がいた。
見た目はひどく若く40代前半に見えるのだけど、
実際はもうすでに還暦を超えていると言っていた。
猫カフェだったり
読書カフェだったり
歌声喫茶だったり
趣味のようにわった店舗を経営する人がいた。
何故か妙に話が盛り上がり、
自分の体験や、いずれ、寺の跡継ぎとなる話までしたようで、
「もしかしたらこういうのがあっているのかもしれないから一度来るといいよ」
と優待券をくれた。
『色の部屋』
と書かれた券には、
『貴方だけの幸せを見つける部屋』
と副題がついていた。
「これは?」
「なんにでも利用できる部屋っていうのをコンセプトに考えたんだけどさ、
それが案外難しくて、どんなもんだろ?と、
知り合いに相談したら、性癖を満たす特別な部屋を作ったらどうだって進められて作ったのが、
ここ何だよ」
「性癖?」
「フェチってやつさ」