お見合いの達人
伯母さんもあの後、

調べたらしく、あの家がいろいろ事情があることが判ったらしい。



----『くれぐれも、深くかかわるんじゃないわよ。

 この話私から断っておきましたからね。

 全く、○○さんたら、

 こっちが、40過ぎで焦ってるからってふざけた話を持ちかけてくれたもんだわ……ブツブツ



分かった?もうこの話は終わりってことだから、

いいわね!』


ブッブー----

強制終了した電話の音から怒りが伝わってくる。


40過ぎてないってば……



なんて、

訂正しようものなら、

更に怒りが膨張するに違いないな。


何故か頭の中にイソップ物語のカエルが思い浮かんだ、

子どもに牛の大きさを表現したくて空気を吸い込み過ぎてお腹がはじけてしまった

パアン……


怒りがはじけたら朝子おばちゃんも少しは大人しくなるかも……


なんてね……


「おばちゃんごめんすでに変なことになってます。」

もうすでに切れている携帯に向かってつぶやいた。



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