お見合いの達人
カキーン
わあ~
ライトー…
……
「あの、大将?」
「なんだ?」
「私、何のためにここにいるんでしたっけ?」
「なんでって、そりゃあ、見合いだろう?」
「ですよね?
でもさっきから、
ここにいるのは、
大将と順子さんとあたしだけですよね?」
「そりゃあ、そうだ、
俊坊はあそこでメガホン降って怒鳴ってる男だから。」
「?じゃあ、なんのためにあたしはここに座ってなきゃならないの?」
「あ、ああ、悪いなあ。昨日の雨で、試合が順延になって、
あと30分もあったら試合も終わるだろうからここで待とうじゃないか。」
「それ、最初に言ってほしかったですけど?」
「そうか?そうだったな、悪い悪い。まあ、気にすんな、
狭い日本そんなに急いで何処へ行くって言うだろう?」
がはははっ
と、馬鹿笑いする大将の首にチョップをくれたくなるのを、
ぐっとおさえた。
となりに座る順子さんが、
私の殺気に気づきハラハラとこっちを見ていたから。
チッ、命拾いしたな馬鹿オヤジ
尊敬しているってのはもう撤回じゃ。
わあ~
ライトー…
……
「あの、大将?」
「なんだ?」
「私、何のためにここにいるんでしたっけ?」
「なんでって、そりゃあ、見合いだろう?」
「ですよね?
でもさっきから、
ここにいるのは、
大将と順子さんとあたしだけですよね?」
「そりゃあ、そうだ、
俊坊はあそこでメガホン降って怒鳴ってる男だから。」
「?じゃあ、なんのためにあたしはここに座ってなきゃならないの?」
「あ、ああ、悪いなあ。昨日の雨で、試合が順延になって、
あと30分もあったら試合も終わるだろうからここで待とうじゃないか。」
「それ、最初に言ってほしかったですけど?」
「そうか?そうだったな、悪い悪い。まあ、気にすんな、
狭い日本そんなに急いで何処へ行くって言うだろう?」
がはははっ
と、馬鹿笑いする大将の首にチョップをくれたくなるのを、
ぐっとおさえた。
となりに座る順子さんが、
私の殺気に気づきハラハラとこっちを見ていたから。
チッ、命拾いしたな馬鹿オヤジ
尊敬しているってのはもう撤回じゃ。