お見合いの達人
「ここですか」
連れてこられたばしょは、
かつて高校生のころ、友達に連れられて来た記憶がある。
占い喫茶。
すごく当たるからと、
千円のコーヒーを注文して、
占ってもらったっけ。
当時付き合っていた彼との将来を聞いたら。
半年もしないうちに別れると言われた。
「絶対嘘だ」って思ったけど、
1ヶ月位して浮気されてケンカ別れした。
「占いが的中した」っていうんで、
クラス中が驚愕したけど、
今思えば高校生のレンアイなんて、
半年続けば長い方。
当たって当然だった。
-----
「どうしましたか?」
「あ……いえ、
私ここ昔来たことあります」
「そうなんですか、
それはよかった」
彼はにっこりと笑って私の腕をぎゅっとつかんだ。
私も微笑み返そうと思ったけれど、
その笑顔は、普通の笑顔の様に見えなくて、
凍りついた。
喫茶店に入るドア脇の階段を無言で腕を引かれながら上がっていく。
「あの、あの、ここに入るんじゃないんですか?」
「フフ、もっといいところだから」
長年生きてきて培った危険信号が点滅を始める。
なんだかまずい展開?
連れてこられたばしょは、
かつて高校生のころ、友達に連れられて来た記憶がある。
占い喫茶。
すごく当たるからと、
千円のコーヒーを注文して、
占ってもらったっけ。
当時付き合っていた彼との将来を聞いたら。
半年もしないうちに別れると言われた。
「絶対嘘だ」って思ったけど、
1ヶ月位して浮気されてケンカ別れした。
「占いが的中した」っていうんで、
クラス中が驚愕したけど、
今思えば高校生のレンアイなんて、
半年続けば長い方。
当たって当然だった。
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「どうしましたか?」
「あ……いえ、
私ここ昔来たことあります」
「そうなんですか、
それはよかった」
彼はにっこりと笑って私の腕をぎゅっとつかんだ。
私も微笑み返そうと思ったけれど、
その笑顔は、普通の笑顔の様に見えなくて、
凍りついた。
喫茶店に入るドア脇の階段を無言で腕を引かれながら上がっていく。
「あの、あの、ここに入るんじゃないんですか?」
「フフ、もっといいところだから」
長年生きてきて培った危険信号が点滅を始める。
なんだかまずい展開?