佐藤さんは甘くないっ!
アルコール=起爆剤
「ぼくはあ、おさけぇ、よわくなんかないんれすよおー!!しばせんぱあい!!!」
「わかったから!わかったからそれ以上飲まないで!!!!」
ぐでんぐでんに酔っ払った三神くんは、もはやわたしの知る三神くんではなかった。
いつもと違う表情どころの騒ぎではない。
ここまでぶっ壊れてしまったひとを見たのは久しぶりだし、そうそう見たいものじゃない。
アルコール以外の理由で痛む頭を抱える。
やっとジョッキを置いたかと思えばわたしの膝に転がってくる彼は、顔を真っ赤にしてとても楽しそうだった。